Supporting the globalization of your meeting space



TOP > 【Blog】料金体制・集客力・開催効果の関係

【Blog】料金体制・集客力・開催効果の関係

イベントは無料参加か?、有料参加にすべきもののでしょうか?

summit1.jpg
当日満席のIPv6サミット2006「2006.11.21秋葉原コンベンションホール」

先週開催されたIPv6サミット2006の企画段階から検討された参加料金体制ですが、昨年の有料参加(10,000円-15,000円)に変わり、本年の開催は無料で行うことに決定しました。事前に600名近くの登録をいただき、当日その約7割の420名の来場もありました。昨年同イベントの170名参加に対して、長い間本格的な普及に苦しむIPv6に多少勢いをつけ、イベントとして「成功」に終わったとも言えるでしょう。

果たして昨年より効果はあったでしょうか?

開催効果はどうはかるか?誰の立場からはかるか(スポンサー企業、業界、主催団体など)の問題もありますが、会社の許可、予算まで得て昨年有料で参加されている170名に残された印象の方がIPv6の普及に貢献できたかもしれないですね。無料ではなく、サービス提供に対して100円でも参加費をとる方が参加者のモチベーションが出ると最も一般的な消費論もあるでしょう。極端な話30名@50,000円の方が効果的かもしれないですね。

ネットワーク技術の分野では特にこの数年間毎週のように講師のレベル、コンテンツ全体のレベルが非常に高い無料セミナー、コンファレンスの開催が頻繁に開かれています。開催経費をスポンサー費でまかない、多くの参加人数を集め、スポンサーの宣伝の場を提供するというモデルだと思われます。しかし参加側から見ると「無料セミナー」が当たり前のようになってきていると思います。その上、無料参加でも「会場内の電源がない」、「会場内のネットワークが欲しい」、「講演資料を配布してほしい」 と言った要求は必ずアンケート結果に現れてくるものです。少しバランス感覚が取れなくなっているかもしれない。

一度無料にしてから有料に戻すのが如何にに難しいとサミットの開催後感じている次第です。

登録費いただきましょう。

scott

2006.11.29